静岡県のテレビアニメ・テレビ事情

1ヶ月前のことになりますが、静岡に遊びに行ったので、毎回恒例のアニメ事情!



在静民放局でのUHFアニメや深夜アニメの放映数は静岡県の規模に比ると非常に少なく、
1シーズンに1〜2本ほどの放映数である。
静岡県よりも人口の少ない宮城県広島県よりも放映数が少なく
現在放映中(2009年春季)の深夜アニメは「けいおん!」「バスカッシュ」の2本だけである。

静岡県の人口=人口380万人(全国10位) 深夜アニメ本数=2本
宮城県の人口=人口230万人        深夜アニメ本数=4本
広島県の人口=人口290万人        深夜アニメ本数=3本

しかし、東西に長くまた首都圏、中京圏という大都市圏に挟まれた
静岡県は、それぞれの地域ごとで、遠距離受信やケーブルテレビに加入する事により
見られるアニメが飛躍的に伸びる。

特に神奈川県の中継局や東京タワーの電波を受信できる東部や伊豆、
愛知県岡崎市の本宮山中継局(豊橋中継局)を受信できる西部の遠州地域では、
アニメ視聴本数が全国有数である。

しかし、県庁所在地であり政令指定都市でもある静岡市などの中部は、
ケーブルテレビに加入しても他地域の放送がテレビ東京しか視聴できず、
アニメ視聴本数は少ない。



写真はテレビ東京(ドリームウェーブ静岡再送信)のもの。視聴には問題ないレベルではあるが、
結構なゴーストが出ており、加えてビートも少し出ている。(画面右の茶色い部分に横線が出ている)
すぐ隣の11chで静岡放送が流れているためである。




各地域アニメ本数
<深夜アニメのみ>
東部伊豆 23本
遠州地域 18本
中部     6本
CATV加入なし 2本

(東部・伊豆=静岡民放4局+在京民放5局+tvk東京MXテレビ)
(遠州地域=静岡民放4局+在名民放5局)
(中部=静岡民放4局+テレビ東京)

しかし、将来完全地上デジタル放送化した場合、遠距離受信が出来なくなったり
ケーブルテレビの区域外再送信が出来なくなったりすると、アニメの視聴数は大幅に減少する。


かつては、静岡放送で水曜深夜にテレビ東京のアニメの放送枠があったり、「怪傑!蒸気探偵団」
同じく静岡放送UHFアニメ創成期の「To Heart」や「REGEND of BASARA」が放送されたり、
少なからずや優遇されていた時期もあるが、上記のように首都圏、中京圏両方の
テレビ局が受信できる地域がある為か、通期で放送されるUHFアニメ・深夜アニメ枠は少ない。

静岡県は、人口比率が全国とほぼ同じで、よく実験のため全国展開しようとしている商品を
試験的に販売されることがある と聞いたことがあるが、
アニメに関しては必ずしもそれはないようだ。


静岡県のテレビ事情

アニメ的には優遇されていない静岡県だが、テレビという点では
昔から優遇されていた地域だ。
まだ、民放局が1県2局ということが当たり前だった頃(昭和末期)、
静岡県では既に現在と同じ4局が開局していた。
(その後政府の1県民放4局政策で、多くの県で民放が4局となった)

ところで少し前になるのだが、静岡県テレビ東京系のテレビ局を開局するか、
テレビ愛知のエリア拡大するかという方針が新聞に載っていた。
ともすれば、静岡県のテレビ事情はかなり改善される。

なお、テレビの父といわれている高柳健次郎教授は浜松市出身である。