区域外再送信と深夜アニメ

春の新番組が徐々に明らかに。
一部この地方では放送しないアニメもあるよう。
まだその情報は決定ではないので、
判断するには早いが、この東海地方はアニメ放送には優良な地方とは言っても、
やはり放送しないアニメもあるわけで、この時期は少しもどかしい思いをする・・・。

さて、先日の日記の予告どおり「CATVとアニメについて」

以下の表は深夜アニメの、地元放送局で見られる数と、CATVに加入した場合の区域外再送信で見られる数を表したもの。
(地上波のみ CS/BSは含めない)

地方 CATV名 地元放映数 CATV放映数 CATV区域外再送信局
鳥取市 いなばぴょんぴょんねっと 1 12 SUN/ABC/TSC
青森市 青森CATV 0 4 uhb/TVh
甲府市 日本ネットワークス 0 24 フジ/朝日/TX/MX/tvk
上越市 上越CATV 0 9 TX
長野市 長野CATV 2 9 TX
大分市 大分ケーブルコム 0 6 福岡5局
浜松市 テレビ浜松 1 22 名古屋5局
飯田市 飯田CATV 2 16 TV朝日/TVA
敦賀市 みねっと 0 12 MBS/ABC/KBS/BBC

深夜アニメ皆無の地域が、CATVに加入すれば飛躍的に放映数が増える。
甲府市を例にすると、地元民放局では深夜アニメ皆無だが、CATVに加入する事により、24本にまで跳ね上がる。
これはCATVの区域外再送信により、深夜アニメの宝庫であるテレビ東京テレビ神奈川が受信できるから。
敦賀市CATVでは県庁所在地である福井市のCATVよりも見られるアニメが多い。

(というか福井市CATVでも深夜アニメ0本)

これは、再送信をしている局が敦賀では独立Uアニメを放送しているKBSを含む関西地方の局であるのに対し、
福井では深夜アニメ皆無の金沢の局であることから。
地方のCATVでは、この区域外再送信を最大の売りとして居るところも少なくない。
実際上越ケーブルテレビジョン(JVC)では「新潟県テレビ東京が視聴できるのはJCVだけ!」、
富山福井のCATVでは「北陸朝日放送が見られる」ことをホームページで宣伝しており、加入促進の1つと位置づけている。
そんな区域外再送信も地上デジタルで制限される方向になるようで、2011年以降区域外再送信を売りとしてきたCATVは、大きな打撃を受けそうだ。

しかし、一番迷惑を受けるのはCATVではなくその視聴者である事を、総務省は忘れて欲しくない…。


最後に、ウィキペディアUHFアニメの項を読むと、オタアニメの現状、放送の仕組みなどなどが
良く分かり、非常に興味深い。かなりの長文だが、一度読んでみるといいかも。オタアニメの見方が変わる!?
URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/UHF%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1