深夜アニメ アニメ放映局の傾向 第2弾

昨日の続き。
関東・関西ではtvkサンテレビなどいわゆる独立U局で流れているアニメが、
東海地方ではテレビ東京系列局であるテレビ愛知で放送されている事が多い。
それはなぜなのだろうか?

その前に、独立Uアニメ(オタアニメ)の特徴について考えてみよう。
以前の日記(旧ページ10/30)でも述べているが、
(参照:http://home1.catvmics.ne.jp/~hm-ishihama/2005_9gatunikki.htm
アニメにかかわらず番組を流すときは、テレビ局に電波料を支払う必要がある。
この電波料、アニメ制作費を投資と考え、DVD・CD・キャラクターグッズの売り上げを収入と考えると、
視聴率が2%ほどであるアニメがあるとして、その視聴者の1〜3%がDVD・キャラグッズの売り上げに
貢献すると仮定した場合、収入はそれほど大きく見込めない。

ならば、必然的にオタアニメは視聴者の絶対数が多い地域で放送される。
その地域は日本の人口密集地域(3大都市圏)に集中する。

そんな中、更に電波料を切り詰めるのなら、キー局(フジやTBSなど)より電波料が破格な、
独立U局で流したほうがよい。
そんなわけでオタアニメの大半は独立U局で流れている事が多いのだ。

そこでオタアニメが東海地方で放送されているのは、なぜ独立U局である三重テレビではなく、
テレビ東京系列局のテレビ愛知で流れているのか?なわけだが、
テレビ愛知の特徴として以下のことがあげられる。

・他在名局に比べ電波料が安い
・アナログでは中京テレビと同じ、またデジタルでは在名局と同じ送信所で、
 出力は他局より小さいものの、受信エリアは他局と比べても引けをとらない。
・東海地方の約9割の世帯が受信エリア内。

他在名局に劣らない視聴人口にもかかわらず、電波料が安いとなれば、
非常に宣伝効率のよい放送局といえる。

対する三重テレビは、

・電波料はテレビ愛知よりも安い
・視聴人口は500万人で、東海地方の約半分くらい。
海上伝播で受信エリアは広いが、受信エリア内でもアンテナを向けている世帯が少ない。

岐阜放送

・電波料はテレビ愛知よりも安い
・しかし、視聴エリアが余りにも狭く、名古屋市内でも
 受信が難しい。

と、電波料は安いもののテレビ愛知に比べメリットが薄いのだ。
このように、テレビ愛知の宣伝効果のうまみが、独立Uアニメを呼び寄せているのと思われる。

第3弾関西の場合へ続く